【養蜂作業ノート】4月 分蜂初期 分蜂の兆候

養蜂作業ノート
養蜂作業ノート

清掃………週1回程度

内検………週1回程度

分蜂………初期

給餌………状態・勢力をみて適宜

採蜜………不適

寒冷な八ヶ岳南麓にも待望の春が訪れます。ミツバチたちは花蜜・花粉源への訪花に忙しく飛び回る頃となり、子育ても活発になる頃です。下旬には、早くも分蜂の取り込みの知らせも聞こえ始め、緊張感が高まる季節に入ります。スムシの活動も活発化する時期、巣箱の清掃や内部点検をしっかりと行い、養蜂環境の整備にもつとめましょう。

★管理のポイント

(1)分蜂兆候の観察

4月に入ると、ここ八ヶ岳南麓では、その裾野から順にサクラ(ソメイヨシノ)が咲き始めます。
2019年は甲府市が3月25日、須玉町3月29日、白州町4月3日、長坂町4月5日、大泉町4月8日でした(南麓の会会員調べ)。分蜂は桜が散り始めて10日過ぎた頃から始まるといわれています。分蜂群を確実に捕集するため、しっかり観察しましょう。

(2)雄バチの飛翔

標高600〜700メートルで養蜂活動が順調に推移した場合3月には雄バチの巣房が作られ始め、3月下旬頃には巣房の蓋の先端に小穴が見られるようになります。雄バチの生育期間はほぼ23日です。4月下旬には雄バチが飛び始めます。雄バチの飛翔が始まりますと分蜂の季節の始まりです。巣箱の底に穴のあいた蓋が落ちるので羽化したことがわかります。
巣箱の掃除をしながら確認しましょう。

(3)王台(女王バチの巣房)の点検

王台は複数作られるのが普通です。最初に作られた王台の観察で分蜂時期を予測します。
巣板の下部に王台が作られます。女王バチは卵の状態から誕生まで16日ほどかかり、誕生の数日前に王台の蓋の先端が働き蜂に削られて茶色く(薄く)なります。王台が作られる頃から巣板はハチで覆われ、王台を見つけるのは容易ではなくなります。
巣板の下部に見当をつけて、竹筒やホースで息を吹きかけるか、柔らかな刷毛でハチを誘導して巣板と王台をよく観察しましょう。

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