【養蜂作業ノート】7月 分蜂終期 夏の暑さ対策

養蜂作業ノート
養蜂作業ノート

清掃………週1回程度

内検………週1回程度

分蜂………終期

給餌………状態・勢力をみて適宜

採蜜………準適期

分蜂は年によっては7月中旬まで起こることもあり、時には、元のミツバチ群から分かれた分蜂群から更に分蜂が起こり、孫、曾孫分蜂も考えられます。7月も引き続き分蜂の兆候には注意をしましょう。4月〜6月に分蜂した群れ(分蜂1ヶ月後)への砂糖水の給餌が必要なこともあります。巣箱を持ち上げてみて軽い場合は、給餌を行います。
また、この頃は花も少なくミツバチも気が荒くなりますので、刺されないように注意しましょう。
週1回程度の清掃と合わせて、巣箱にはびこるスムシなどもきちんと駆除し、巣箱内の環境維持につとめてください。

★管理のポイント

(1)夏の対策

通風を確保するなどの梅雨時の湿気対策に加え、夏の強い日差しや午後の西日が直接当たらないようにするなどの暑さ対策にも気を配りましょう。巣箱を設置する際に検討した周辺の環境をもう一度見直すのも良いかもしれません。
ただしミツバチも扇風行動などの自衛能力を持っていますので環境がそれほど過酷でなければある程度自然に任せるのが良いでしょう。

(2)湿気対策

ミツバチ群の呼吸や巣房の貯蜜からの蒸散もあり巣箱内がビッショリ濡れて、極端な場合は湿気が飽和状態になり結露し流れているのが見かけられます。それほど神経質になる必要はありませんが気になる場合は以下のような対策が考えられます。

  1. 乾いた布で完全に拭き取り、日中は入り口の蓋を外し(網戸にできるような構造の箱を作る人もいます)、通風を確保する。
  2. 巣箱の周りの雑草等を定期的に刈り取り、北条全体の痛風の確保を図る。
  3. 結露の水分が巣箱内に留まらないように巣箱に傾斜を持たせる。(後ろを少し高くする。)

(3)暑さ対策

巣箱内の温度が上昇すると蜜蝋で作られた巣板が溶けて落下することがあります。巣板の落下は群れの逃去等、悪い影響が出る場合がありますので、暑さ対策はしっかり取るようにしましょう。

  1. 直射日光が当たる場所では、強い日差しを避けるために簾や葦簀を張りましょう。蔓性植物を利用する場合は巣箱に蔓が絡まないように十分注意しましょう。
  2. 巣箱の上に菰や厚い板などを置き断熱性を持たせる。
  3. 巣箱の転置。巣箱の設置環境が当初予想よりも著しく暑さが厳しいようであれば冷涼な場所への巣箱の移動も考えられます。

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