【養蜂作業ノート】8月 天敵出現時期 スズメバチ対策

養蜂作業ノート
養蜂作業ノート

清掃………週1回程度

内検………週1回程度

分蜂………なし

給餌………状態・勢力をみて適宜

採蜜………不適

暑い夏、蜜源・花粉源となる花々が少なくなり、蜜蜂も気が荒くなります。周辺にも、盛夏に蜜源となる草花を育成するように努めてください。
8月下旬頃から、蜜蜂群にとっては最大の天敵となるスズメバチ類が多く飛来する時期になります。2月に工作したスズメバチ用の捕獲器や乳酸菌・アルコール等の混合液入りのペットボトルの捕獲器等をしっかりと巣箱周辺に吊り下げ、対応していきましょう。
また、スズメバチ以外にもツバメ、トンボ、カエル、カマキリ等の天敵も飛び回る季節なので注意が必要です。

★管理のポイント

(1)スズメバチ対策

8月も下旬になると、ミツバチにとって最大の天敵のスズメバチ類が子育ての餌を求めて巣箱へ飛来し始めるようになります。
ミツバチもスズメバチ類の襲撃に手をこまねいているわけではなく、スズメバチを球状に丸め込み、熱殺する素晴らしい対抗手段(写真参照)を持っていますが、飛来する頻度が多くなると次第にストレスとなり逃去等の発生する原因となりますので注意が必要です。

(2)溶液入りペットボトルの設置

適当な大きさのペットボトルに3センチ×1.5センチほどの穴を2〜3カ所設け、木の枝などに吊しておきます。

①溶液の作り方

酒(焼酎)1:砂糖1:酢少々が基本ですが、乳酸菌・ブドウ液・ジュース等を加え、いろいろな配合比率で行われているようで、比率を変えて試してみてください。

②設置法

複数作って地上より1.5メートルほど、巣箱から2メートルほど離して吊り下げます。
溶液がなくなったり、捕獲が多くなったら溶液を交換します。

(3)粘着シート(スズメバチホイホイ)

ネズミホイホイをスズメバチ用に転用したもので、雨仕舞いをし巣箱の上か横に取り付け、オトリを1〜2匹くっつけておくと効果は更に上がるようです。

(4)自動捕獲器

巣箱や巣門の形状にもよりますがラングストロース式の巣箱に使っているものを流用する場合もあります。スズメバチが獲物を捕獲してそのまま上昇していく性質を利用したつくりになっています。

(5)金網の設置

ミツバチが自由に出入りできて信州日本ミツバチの会にて販売・斡旋中の金網ネット(目は菱形10mm×7mm)を巣門周りに取り付けることで、スズメバチの侵入阻止と通風を確保するものです。

(6)巣門への金属板装着

金属板を装着することによって周辺部を囓って巣門を広げて進入してくるスズメバチが巣門を広げられず侵入し難くなります。ビス等を外せば巣門の高さを調節できるように金属板を可動式にしておくと、簡易ハチマイッターとしても利用できます。

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