【養蜂作業ノート】9月 採蜜期―ダニ・スムシ対策―

養蜂作業ノート
養蜂作業ノート

清掃………週1回程度

内検………週1回程度

分蜂………なし

給餌………必要 

採蜜………適期

蜜源・花粉源となる花々が多くなり、花蜜・花粉集めが盛んになります。良蜜をたくさん集めてもらい収穫を期待したいところです。ただ、この頃はスズメバチの活動も活発で餌集めのピークに入りますので、しっかりと対策を取りたいものです。
秋冷の早く訪れる八ヶ岳山麓では、9月に入ると採蜜を始める養蜂家が多くなります。
自然豊かな八ヶ岳南麓は、年間を通して蜜量多く多様な低・中・高木の花々が咲き、路傍の草花や畑の花粉源も豊富で、品質の高い蜂蜜が期待できます。

★管理のポイント

(1)アカリンダニ対策

アカリンダニはミツバチの気管内で生活し繁殖するダニで、175μm以下のサイズで目視は難しく通常は解剖して顕微鏡を使ってチェックします。感染している群は特に秋から冬の時期に滅失してしまうことが多く早い時期からの対策をお勧め致します。

(2)スムシ対策

日本ミツバチに寄宿するスムシは、ハチノスツヅリガとウスグロツヅリガの幼虫と言われています。特にハチノスツヅリガは西洋ミツバチに寄生して入り込んだ外来種でウスグロツヅリガの幼虫の3倍ほど大きく、日本ミツバチの巣箱に侵入すると甚大な被害を受けることになります。

ハチノスツヅリガ       ウスグロツヅリガ

一方、古来から日本にいるウスグロツヅリガの幼虫も混在して存在しています。
巣の材料となる蜜蝋(ワックス)に強く誘引され、巣箱板に産卵します。幼虫は底板に溜まった巣屑を食べて育ち、日本ミツバチと共生する場合もありますが、ミツバチの勢いが弱まると巣の本体(巣脾)に侵入し、被害を与えます。

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