【養蜂作業ノート】11月 越冬準備期 越冬対策

養蜂作業ノート
養蜂作業ノート

清掃………週1回程度

内検………月1回程度

分蜂………なし(逃去の可能性あり、要注意)

給餌………必要(越冬用とあわせて)

採蜜………可能

秋の採蜜も済み、八ヶ岳南麓の標高800メートル付近では蕎麦の刈り取りも間近となり、そろそろ蜜源・花粉源がなくなる頃となります。ミツバチの越冬用貯蜜として利用価値が高い(ハチミツの食味には難があるとされていますが)、外来種のセイタカアワダチソウも、このあたりには少なく、ミツバチ用の蜜源・花粉源はほぼ蕎麦の刈り取りで切れるようです。
ミツバチ群が採蜜後に越冬用の貯蜜ができるよう、9月下旬〜10月上旬までには採蜜を済ませるようにしましょう。
また、11月中旬頃から寒い日は氷点下となり、厳冬期の2月頃には氷点下10度程度まで気温が下がりますので、寒さに強い日本ミツバチといえども、それぞれの異なる養蜂環境にふさわしい越冬対策を行う必要がでてきます。

★管理のポイント

(1)越冬対策

以前は越冬対策として電熱ヒーターなどを利用する養蜂家もいましたが、近年の傾向として、冬期は極端な寒冷地でなければ、ある程度温度を低く保ち、自然に活性を落として管理する手法がとられています。

(2)巣箱全体の保温

基本的には年間を通して気温変化の少ない管理とし、冬期期間中には、養蜂環境を考慮し、厚手の保温材で巣箱を覆ったりはせずに、北西の冷たく強い風を避けて巣門を狭めたり、通風性のある保温材(薄い麻袋や菰など)を使用するなどして必要以上に過度な対策は控えましょう。
ただ、八ヶ岳山麓でも養蜂環境には南北、高低により地域差もあり、必要と思われる場合は自然環境を十分考慮して対応を考えましょう。
特に会員の皆様には、今後それぞれの地域にあった越冬対策を研究、検討していただきたいと考えています。

(3)給餌

冬を間近にした採蜜後の給餌は、砂糖の比率を高くして濃度の高い砂糖水を与えましょう。
活動期に十分給餌することが大切です。

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